えみりんと楽しい人生散歩
by EmilynM
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長い夏も終わり、秋深まるこのごろ、みなさん、いかがお過ごしですか?
8月に3週間近く、私共2人にとって、それぞれ懐かしいイギリスとフランスを旅しました。
私にとってはイギリスはなんと34年ぶり、そして夫にとってはフランスをゆっくり旅するのははじめてのことでした。
成田⇔ロンドンはヴァージン航空。過不足ない大人のサービスはこれまで乗ったどのエアラインよりも洗練されていました。
久々のロンドンは、以前よりずっと綺麗で明るく活況がありました。着いた夜は早速、旧友とディナー。その後もお互いの友人とランチやディナーが続きました。ロンドンのハイライトは「オペラ座の怪人」。迫力満点のミュージカルでした。そして、幸運なことに、隣に坐っていた人が主役の友人で、終わったあと、ファントムを演じた役者と面会し、記念撮影。体格の良い、飾り気のない若者でした。
ロンドンを後にした私たちはレンタカーで、コッツウォルド地方へ。緑豊かな田園地帯と中世の絵から抜け出たように美しい村々を訪ねました。中でもLedburyのHope End Houseは掘り出し物でした。民宿だと予想していたところ、マナーハウスを買い取った富裕な家族が住む極上の宿でした。息子たちが巣立った後、お料理教室を開いていた奥様の腕を活かして、旅する人に家を開放しようという考えではじめた宿ですから、特別のゲストとして招かれているような、ゆったりとした気分になることができました。庭続きの丘を登ると、羊の群れがゆったりと牧草を食べていて、遠くにはウェールズを見渡すことができます。イギリスの田舎の美しさと生活の豊かさを象徴するようなところでした。

その後、もっとも美しい村と言われているCastle Combe、ハリーポッターの映画の撮影をしたというLacock、大聖堂やマグナカルタで有名なSalisburyなどを旅し、ロンドンに戻り、今度はユーロスターで、一路、パリへ。
宿はあこがれのサンルイ島のプチホテル。実は30年以上前に留学していたときに、いつか泊まってみたいと思っていた場所でした。着いた晩は早速、友人夫妻の招待で近くのレストランへ。フランスはやっぱり食事が美味なこと!観光バスでパリ市内を探索したり、留学していたソルボンヌ大学付近を散歩したり、友人とルーブルやポンピドーで、古典と現代アートを堪能したり・・。パリ郊外の友人宅で夜遅くまでワインと家庭料理とおしゃべりに夢中になったり・・すっかりフランス人になった気分でリラックスしました。
パリを後にした私たちは、TGVでAnglemeへ。そこで乗り換えてさらにCognacへ。ここはフランス南西部のボルドーに近い小さな町。(まさに名前が示すとおり、お酒のコニャックはここで造られています)この町はずれにカルメルという修道院がありますが、私のフランス人の親友ミリアムは1980年にこの修道院に入り、一生、祈りと農耕の生活をすることを誓いました。彼女はもうそこから出ることはできませんので、私が行くしか会うすべはありません。しかも、鉄格子をはさんでの面会が許されるだけなのです。彼女は判事か弁護士として人助けがしたいと言っていましたので、こんな厳しい修道院に入ると聞いたときはなぜ、才能にあふれた彼女が・・とびっくりするとともに残念にさえ思いました。
ところが今回、28年ぶりに再会した彼女の笑顔は、驚くほど美しく、「幸せ」に満ち満ちていました。それは心の底から湧き出る本物の笑顔でした。彼女と話しているうちに、なぜ、彼女がそんな選択をしたのかがやっとわかりました。それは「そこが彼女の居場所だから」。そこが彼女を最大限生かせる場であり、彼女が一番幸せでいられる場所だからです。「人にはそれぞれ居場所があるはず、そこにいるのが一番幸せ」と彼女は言いました。
彼女に再会できて本当に良かったと思いました。私たちも彼女に負けないくらいの笑顔で、これからの人生を手を携えて生きていきたいね、と話しました。
その後、ワインで有名な世界遺産の町サンテミリオンの郊外のシャトーに泊まり、さらにボルドーのしゃれた宿で一泊。フランス南西部の温暖な気候と文化の香りに包まれて、夫も私もすっかりフランスのとりこに。案外、私たちにはラテンの血が流れているのかも・・と苦笑しました。
帰路はボルドーから空路ロンドンへ。ハイドパーク近くの宿に泊まり、最後の夜はライオンキングのミュージカルを、なんと最前列で鑑賞。オーケストラの指揮者のダンディーなこと。踊るような指揮にすっかり魅了されました。もちろん舞台も躍動感あふれ、実力者ぞろいで、最初から終わりまで空いた口がふさがらないくらい圧倒されました。うーん、ミュージカルはロンドンに限る!食事はフランスですが・・。
かくして中年カップルの長期ハネムーンの旅は無事終わりました。
やっぱりヨーロッパはいいなあ、また行きたいなあ、と帰りの飛行機で、早、願っている相変わらず好奇心あふれる私たちでした。
それにしても今回の旅で感じたのは、若い時に培った友情のありがたさです。家族同様に迎えてくれる人たちが海外にいる、ということは、人生を何と豊かにしてくれるのでしょう。お互いにそのような友人たちに恵まれている幸せを痛感した旅でした。そして、お互いのこれまでの人生を一緒に振り返り共有することができたことが、これからの人生をさらに充実したものにしてくれるのではないかと、感謝でいっぱいになりました。
ありがとう!Thank you and merci beaucoup!
8月に3週間近く、私共2人にとって、それぞれ懐かしいイギリスとフランスを旅しました。
私にとってはイギリスはなんと34年ぶり、そして夫にとってはフランスをゆっくり旅するのははじめてのことでした。
成田⇔ロンドンはヴァージン航空。過不足ない大人のサービスはこれまで乗ったどのエアラインよりも洗練されていました。
久々のロンドンは、以前よりずっと綺麗で明るく活況がありました。着いた夜は早速、旧友とディナー。その後もお互いの友人とランチやディナーが続きました。ロンドンのハイライトは「オペラ座の怪人」。迫力満点のミュージカルでした。そして、幸運なことに、隣に坐っていた人が主役の友人で、終わったあと、ファントムを演じた役者と面会し、記念撮影。体格の良い、飾り気のない若者でした。
ロンドンを後にした私たちはレンタカーで、コッツウォルド地方へ。緑豊かな田園地帯と中世の絵から抜け出たように美しい村々を訪ねました。中でもLedburyのHope End Houseは掘り出し物でした。民宿だと予想していたところ、マナーハウスを買い取った富裕な家族が住む極上の宿でした。息子たちが巣立った後、お料理教室を開いていた奥様の腕を活かして、旅する人に家を開放しようという考えではじめた宿ですから、特別のゲストとして招かれているような、ゆったりとした気分になることができました。庭続きの丘を登ると、羊の群れがゆったりと牧草を食べていて、遠くにはウェールズを見渡すことができます。イギリスの田舎の美しさと生活の豊かさを象徴するようなところでした。

その後、もっとも美しい村と言われているCastle Combe、ハリーポッターの映画の撮影をしたというLacock、大聖堂やマグナカルタで有名なSalisburyなどを旅し、ロンドンに戻り、今度はユーロスターで、一路、パリへ。
宿はあこがれのサンルイ島のプチホテル。実は30年以上前に留学していたときに、いつか泊まってみたいと思っていた場所でした。着いた晩は早速、友人夫妻の招待で近くのレストランへ。フランスはやっぱり食事が美味なこと!観光バスでパリ市内を探索したり、留学していたソルボンヌ大学付近を散歩したり、友人とルーブルやポンピドーで、古典と現代アートを堪能したり・・。パリ郊外の友人宅で夜遅くまでワインと家庭料理とおしゃべりに夢中になったり・・すっかりフランス人になった気分でリラックスしました。
パリを後にした私たちは、TGVでAnglemeへ。そこで乗り換えてさらにCognacへ。ここはフランス南西部のボルドーに近い小さな町。(まさに名前が示すとおり、お酒のコニャックはここで造られています)この町はずれにカルメルという修道院がありますが、私のフランス人の親友ミリアムは1980年にこの修道院に入り、一生、祈りと農耕の生活をすることを誓いました。彼女はもうそこから出ることはできませんので、私が行くしか会うすべはありません。しかも、鉄格子をはさんでの面会が許されるだけなのです。彼女は判事か弁護士として人助けがしたいと言っていましたので、こんな厳しい修道院に入ると聞いたときはなぜ、才能にあふれた彼女が・・とびっくりするとともに残念にさえ思いました。
ところが今回、28年ぶりに再会した彼女の笑顔は、驚くほど美しく、「幸せ」に満ち満ちていました。それは心の底から湧き出る本物の笑顔でした。彼女と話しているうちに、なぜ、彼女がそんな選択をしたのかがやっとわかりました。それは「そこが彼女の居場所だから」。そこが彼女を最大限生かせる場であり、彼女が一番幸せでいられる場所だからです。「人にはそれぞれ居場所があるはず、そこにいるのが一番幸せ」と彼女は言いました。
彼女に再会できて本当に良かったと思いました。私たちも彼女に負けないくらいの笑顔で、これからの人生を手を携えて生きていきたいね、と話しました。
その後、ワインで有名な世界遺産の町サンテミリオンの郊外のシャトーに泊まり、さらにボルドーのしゃれた宿で一泊。フランス南西部の温暖な気候と文化の香りに包まれて、夫も私もすっかりフランスのとりこに。案外、私たちにはラテンの血が流れているのかも・・と苦笑しました。
帰路はボルドーから空路ロンドンへ。ハイドパーク近くの宿に泊まり、最後の夜はライオンキングのミュージカルを、なんと最前列で鑑賞。オーケストラの指揮者のダンディーなこと。踊るような指揮にすっかり魅了されました。もちろん舞台も躍動感あふれ、実力者ぞろいで、最初から終わりまで空いた口がふさがらないくらい圧倒されました。うーん、ミュージカルはロンドンに限る!食事はフランスですが・・。
かくして中年カップルの長期ハネムーンの旅は無事終わりました。
やっぱりヨーロッパはいいなあ、また行きたいなあ、と帰りの飛行機で、早、願っている相変わらず好奇心あふれる私たちでした。
それにしても今回の旅で感じたのは、若い時に培った友情のありがたさです。家族同様に迎えてくれる人たちが海外にいる、ということは、人生を何と豊かにしてくれるのでしょう。お互いにそのような友人たちに恵まれている幸せを痛感した旅でした。そして、お互いのこれまでの人生を一緒に振り返り共有することができたことが、これからの人生をさらに充実したものにしてくれるのではないかと、感謝でいっぱいになりました。
ありがとう!Thank you and merci beaucoup!
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by emilynM
| 2008-10-28 22:05
なんとなんと4ヶ月以上もご無沙汰してしまいました。ごめんなさい!
前回、ハッピーなお知らせをしてから、4月に新学期が始まって以来、すさまじい忙しさでした。
でも、5月の連休には夫の故郷の宮崎へ、その後、6月には中米のコスタリカに出張で行くなど、息抜きもばっちりしましたよ!
仕事の方はおかげさまで順調で、いろいろ新境地も開拓しています。
先日は佐々木かをりさん主宰の国際女性ビジネス会議にパネリストとして出演。なんと、私が頼まれたのは「笑い」をテーマにするセッション。テレビの演出家やアングラ俳優や芸人の方々に囲まれて、はじめは何で私がこのセッションに?とちょっと戸惑ったのですが、当日は不思議と違和感がなく、楽しいディカッションで会場が沸きました。聴衆のひとりであった息子が、「ママは三枚目キャラがあっているね」。そうですよね。もはや、というか最初から、私は「二枚目」ではなかったのです・・。(涙)
さて、今年前半の仕事納めは、TOKYO EYEというNHKの国際放送局の番組でした。
クリス・ペプラーさんが司会を務め、私はコメンテーターという役割でした。テーマは「国際結婚」。実際に国際結婚しているイギリス人やアメリカ人のゲストと一緒に、英語で激しくトーク。異文化的視点からコメントを求められたのですが、つい、本音でプライベートネタも披露。なんせ、私は新婚さんですからねえ。
これまではラジオばかりでしたが、テレビって意外に楽しいことを発見。アドリブで突っ込みがうまくかみ合った時の快感はなんとも言えません。もっと出てみたいな、などと好奇心旺盛なB型は懲りずに思っております。
そのときのワンショットを載せますね、ご参考までに。

番組の放送は海外ではNHKワールドで8月28日15:15から 日本での放送は、9月3日水曜日22:15から、NHKデジタル教育放送023だそうです。海外では何百万人が見ている番組だそうですが、日本では・・・チャンネルを合わせるのが大変そう・・。
でも探し当てられたら、是非、見てくださいね!
それではみなさん、どうぞよい夏休みを!
前回、ハッピーなお知らせをしてから、4月に新学期が始まって以来、すさまじい忙しさでした。
でも、5月の連休には夫の故郷の宮崎へ、その後、6月には中米のコスタリカに出張で行くなど、息抜きもばっちりしましたよ!
仕事の方はおかげさまで順調で、いろいろ新境地も開拓しています。
先日は佐々木かをりさん主宰の国際女性ビジネス会議にパネリストとして出演。なんと、私が頼まれたのは「笑い」をテーマにするセッション。テレビの演出家やアングラ俳優や芸人の方々に囲まれて、はじめは何で私がこのセッションに?とちょっと戸惑ったのですが、当日は不思議と違和感がなく、楽しいディカッションで会場が沸きました。聴衆のひとりであった息子が、「ママは三枚目キャラがあっているね」。そうですよね。もはや、というか最初から、私は「二枚目」ではなかったのです・・。(涙)
さて、今年前半の仕事納めは、TOKYO EYEというNHKの国際放送局の番組でした。
クリス・ペプラーさんが司会を務め、私はコメンテーターという役割でした。テーマは「国際結婚」。実際に国際結婚しているイギリス人やアメリカ人のゲストと一緒に、英語で激しくトーク。異文化的視点からコメントを求められたのですが、つい、本音でプライベートネタも披露。なんせ、私は新婚さんですからねえ。
これまではラジオばかりでしたが、テレビって意外に楽しいことを発見。アドリブで突っ込みがうまくかみ合った時の快感はなんとも言えません。もっと出てみたいな、などと好奇心旺盛なB型は懲りずに思っております。
そのときのワンショットを載せますね、ご参考までに。

番組の放送は海外ではNHKワールドで8月28日15:15から 日本での放送は、9月3日水曜日22:15から、NHKデジタル教育放送023だそうです。海外では何百万人が見ている番組だそうですが、日本では・・・チャンネルを合わせるのが大変そう・・。
でも探し当てられたら、是非、見てくださいね!
それではみなさん、どうぞよい夏休みを!
#
by emilynM
| 2008-08-10 00:17
最近、熟年カップルがゴールインしました。
二人の出会いは、1970年、大阪万博が開催された頃の高度成長期真っ只中でした。その年の夏、116名の高校生が、羽田空港からアメリカ留学のために飛び立ちましたが、その中にこの二人がいました。出発前に御殿場の研修所でオリエンテーションがありましたが、その時の集合写真に若かりし頃の二人がかなりの至近距離で写っています。アメリカでの留学先は、彼がテキサス州、彼女はミネソタ州と、離れ離れでしたが、1年経って帰国するときには、首都のワシントンDCに集合し、皆一緒の便で帰国しました。
それから長い間、二人は別々の人生を歩んできました。そして30年経った2000年に、留学生の同窓会があり、そこで二人は再会しました。その後、彼女が講演をした時に、彼が聴きにいったり、彼女が会長を務める学会に彼が入会したりして、二人の間に接点ができました。さらに、数年前の留学生の同窓会で、二人を含めた6人が幹事となって益々意気投合し、その後時々この6人で飲み会をしたりして、旧交を温める機会が多くなりました。こうして6人が友情を深める中、彼と彼女の友情は、いつしか愛情へと発展していきました。若くしてアメリカに飛び立ったという勇気ある行動が、その後の二人の人生を決定づけ、そしてそれぞれ人生の辛い経験を乗り越えたことが、二人の絆をより一層強くしました。
二人のもうひとつのつながりは、彼が大学の授業で使っていた教科書の一冊です。それは、彼女の父が執筆した『建築構造学』という本で、彼は著者の名前を覚えていました。そんな父の影響もあって、彼女は幼いときから建設や建築に対して深い尊敬と愛着を感じていました。
このような幾重にもまたがる縁があるとは・・・。本当に人生には“赤い糸”という不思議な縁のつながりがあるものなのですね。
その後、二人は昨年婚約し、今年3月に入籍し、略式結婚式を挙げました。式には彼と彼女双方の子供4人が列席し、家族そろって心温まるときを過ごしました。
そして、つい最近、氷川丸が係留する山下公園を見下ろす、横浜のホテルニューグランドの由緒あるレインボーボールルームで、恩師や職場の方々や友人や親戚など100人を招いて、盛大に披露宴が行われました。楽しいスピーチの数々や先輩のバンドが奏でるジャズ、上方落語の師匠のクイズ、そして、サプライズとしてマイク眞木さんのバグパイプ・・。
最後にマイクさんが熱唱する「バラが咲いた」を会場の全員で謳うなど、最高に盛り上がったレセプションであったと、出席者は口々に言っていました。お開きの前に、彼と彼女から、子供たちにお礼のプレゼントを渡す場面では、男性たちも思わず感涙したそうです。
人生っていいな、素敵だな!
心が温かくなって幸せになる、そんな会だったそうです。
その時の写真を一枚、お見せしましょう。

あれ?見覚えのある顔が写っていますか?
すみません・・・ついに結婚しました。
これからは夫ともども、末永く、どうぞよろしくお願いいたします。
二人の出会いは、1970年、大阪万博が開催された頃の高度成長期真っ只中でした。その年の夏、116名の高校生が、羽田空港からアメリカ留学のために飛び立ちましたが、その中にこの二人がいました。出発前に御殿場の研修所でオリエンテーションがありましたが、その時の集合写真に若かりし頃の二人がかなりの至近距離で写っています。アメリカでの留学先は、彼がテキサス州、彼女はミネソタ州と、離れ離れでしたが、1年経って帰国するときには、首都のワシントンDCに集合し、皆一緒の便で帰国しました。
それから長い間、二人は別々の人生を歩んできました。そして30年経った2000年に、留学生の同窓会があり、そこで二人は再会しました。その後、彼女が講演をした時に、彼が聴きにいったり、彼女が会長を務める学会に彼が入会したりして、二人の間に接点ができました。さらに、数年前の留学生の同窓会で、二人を含めた6人が幹事となって益々意気投合し、その後時々この6人で飲み会をしたりして、旧交を温める機会が多くなりました。こうして6人が友情を深める中、彼と彼女の友情は、いつしか愛情へと発展していきました。若くしてアメリカに飛び立ったという勇気ある行動が、その後の二人の人生を決定づけ、そしてそれぞれ人生の辛い経験を乗り越えたことが、二人の絆をより一層強くしました。
二人のもうひとつのつながりは、彼が大学の授業で使っていた教科書の一冊です。それは、彼女の父が執筆した『建築構造学』という本で、彼は著者の名前を覚えていました。そんな父の影響もあって、彼女は幼いときから建設や建築に対して深い尊敬と愛着を感じていました。
このような幾重にもまたがる縁があるとは・・・。本当に人生には“赤い糸”という不思議な縁のつながりがあるものなのですね。
その後、二人は昨年婚約し、今年3月に入籍し、略式結婚式を挙げました。式には彼と彼女双方の子供4人が列席し、家族そろって心温まるときを過ごしました。
そして、つい最近、氷川丸が係留する山下公園を見下ろす、横浜のホテルニューグランドの由緒あるレインボーボールルームで、恩師や職場の方々や友人や親戚など100人を招いて、盛大に披露宴が行われました。楽しいスピーチの数々や先輩のバンドが奏でるジャズ、上方落語の師匠のクイズ、そして、サプライズとしてマイク眞木さんのバグパイプ・・。
最後にマイクさんが熱唱する「バラが咲いた」を会場の全員で謳うなど、最高に盛り上がったレセプションであったと、出席者は口々に言っていました。お開きの前に、彼と彼女から、子供たちにお礼のプレゼントを渡す場面では、男性たちも思わず感涙したそうです。
人生っていいな、素敵だな!
心が温かくなって幸せになる、そんな会だったそうです。
その時の写真を一枚、お見せしましょう。

あれ?見覚えのある顔が写っていますか?
すみません・・・ついに結婚しました。
これからは夫ともども、末永く、どうぞよろしくお願いいたします。
#
by emilynM
| 2008-03-21 18:31
冷たい空気のなかに、春の兆しが少しつづ感じられるこのごろです。
皆さん、その後、いかがお過ごしですか?
それにしても「人と人の出会い」「人と人のつながり」って不思議ですね。
このところ、マネジメントの仕事や東京都の仕事で、人と人との相性の違いや利害関係、それに起因するであろう“争い”を目にすることが多くなってきました。
事実はひとつであるのに、それに対する解釈や反応や理解は、十人十色です。
仕事でもそうですが、プライベートでも、日常的に私自身もそんなことを繰り返し経験しています。ああ、まったく成長していないなあ、とため息が出てきますが、でもそれが人間であって、それが人生なのかな、と思ったりしています。
私のライフワークは「異文化」、そして研究テーマは「異文化マネジメント」「異文化経営」なのですが、人と人の、価値観の衝突、解釈の違い、といった根本的な問題が、実際の経営にどれほど大きな影響を与えているか、それは計り知れないものがあります。
そして、私たちの日常の「幸せ」にも大きく関わっているのだなあ、と思います。
「ああ、なんであの人はこんな風に考えるのかな。こんなこと言うのかな」「なんで私のように行動しないのかな」と思うこと、ってありませんか?
でも、あるとき、こんなことを聞きました。
「それはね、なぜ、あの人って私と同じ顔していないのかな?と言うのと同じなんですよ」
「え?そんなこと言いませんよ、私は、だって顔は違うのは当たり前なんだから。」
なんて笑いながら答える人が多いかもしれませんけど、
よく考えてみれが、相手が自分と同じ考えをすることを求めることは、相手が自分と同じ顔であることを求めることと同じではないでしょうか?
皆それぞれ、顔が違うように考えも行動も違う、反応も理解も違う・・そう思えば、ちょっと気が楽になりませんか?
反対に、こちらから何かを言う時、相手が受け止めやすい言葉を選んだり、相手が受け入れやすい言い方にする、こういうちょっとした一工夫によって、どんなに相手が喜ぶか・・これもとっても大事なポイントだと、思います。
お互いに違っているという認識からスタートする・・そして、お互いに歩み寄る努力をずっと続ける・・・そうして、わかりあえる瞬間をともに喜び、そんなときを積み重ねていく・・
そんな風な毎日を送れたら、素敵な人生になりますね、きっと。
こうして周囲と和合できた、その「幸せの輪」は、だんだん家族を越え、職場を越え、地域社会を越え、国を越えて、広がっていきます。
小さな和が大きな和になっていきます。
こんなひとりひとりの姿勢が、横に縦にじわじわ浸透し、互いに相乗効果をもたらし、やがて大きなうねりとなって、「世界平和」につながっていく・・・
明るい日差しを浴びて、今、私はこんなことを考えています。
生きていることの喜びを全身で感じ、感謝でいっぱいです。
人生、ありがとう、皆さん、ありがとう!
皆さん、その後、いかがお過ごしですか?
それにしても「人と人の出会い」「人と人のつながり」って不思議ですね。
このところ、マネジメントの仕事や東京都の仕事で、人と人との相性の違いや利害関係、それに起因するであろう“争い”を目にすることが多くなってきました。
事実はひとつであるのに、それに対する解釈や反応や理解は、十人十色です。
仕事でもそうですが、プライベートでも、日常的に私自身もそんなことを繰り返し経験しています。ああ、まったく成長していないなあ、とため息が出てきますが、でもそれが人間であって、それが人生なのかな、と思ったりしています。
私のライフワークは「異文化」、そして研究テーマは「異文化マネジメント」「異文化経営」なのですが、人と人の、価値観の衝突、解釈の違い、といった根本的な問題が、実際の経営にどれほど大きな影響を与えているか、それは計り知れないものがあります。
そして、私たちの日常の「幸せ」にも大きく関わっているのだなあ、と思います。
「ああ、なんであの人はこんな風に考えるのかな。こんなこと言うのかな」「なんで私のように行動しないのかな」と思うこと、ってありませんか?
でも、あるとき、こんなことを聞きました。
「それはね、なぜ、あの人って私と同じ顔していないのかな?と言うのと同じなんですよ」
「え?そんなこと言いませんよ、私は、だって顔は違うのは当たり前なんだから。」
なんて笑いながら答える人が多いかもしれませんけど、
よく考えてみれが、相手が自分と同じ考えをすることを求めることは、相手が自分と同じ顔であることを求めることと同じではないでしょうか?
皆それぞれ、顔が違うように考えも行動も違う、反応も理解も違う・・そう思えば、ちょっと気が楽になりませんか?
反対に、こちらから何かを言う時、相手が受け止めやすい言葉を選んだり、相手が受け入れやすい言い方にする、こういうちょっとした一工夫によって、どんなに相手が喜ぶか・・これもとっても大事なポイントだと、思います。
お互いに違っているという認識からスタートする・・そして、お互いに歩み寄る努力をずっと続ける・・・そうして、わかりあえる瞬間をともに喜び、そんなときを積み重ねていく・・
そんな風な毎日を送れたら、素敵な人生になりますね、きっと。
こうして周囲と和合できた、その「幸せの輪」は、だんだん家族を越え、職場を越え、地域社会を越え、国を越えて、広がっていきます。
小さな和が大きな和になっていきます。
こんなひとりひとりの姿勢が、横に縦にじわじわ浸透し、互いに相乗効果をもたらし、やがて大きなうねりとなって、「世界平和」につながっていく・・・
明るい日差しを浴びて、今、私はこんなことを考えています。
生きていることの喜びを全身で感じ、感謝でいっぱいです。
人生、ありがとう、皆さん、ありがとう!
#
by emilynM
| 2008-02-18 15:07
2007年ももう少しで終わろうとしています。
今年も大変お世話になりました。
2008年もどうぞよろしく御願いいたします。
年末に伊豆へ小旅行をしてきました。
湯ヶ島温泉にある、まさに「大人の隠れ家」という感じの秘密の場所です(!)
バトラーがさりげなく気配りしてくれ、こだわりの食材を使った最高のフレンチ・・部屋のソファに坐ると全面のガラス越しに清流と木々の織りなす雄大な自然の「絵画」が・・・。
川端康成の定宿だったところもすぐそばにあり、湯道を歩けば、つり橋や「出会い橋」など楽しめます・・そして、あたりはちょっと「千と千尋」を思い出させる、ぞくっとするような温泉の町並み・・。
ここでのんびり一年の疲れを癒した帰り道に、旧天城トンネルをとおり、東伊豆の今井浜へ。実はこの今井浜の東急リゾートに来るのは40年ぶりのことでした。建物は新しくなっていましたが、海に面した庭にある松の大木には見覚えがあり、その下で、一緒に写真を撮った母のことが懐かしく思い出されました。
こうして長い月日を経て訪れた今井浜の海岸に立つと、これまでの人生のいろいろなことが頭に浮かんできます・・・
新たな人生に踏み出す年末に、こうしてここに来ることができた自分はなんと幸せなのかと、感謝の思いを新たにしました。
年を経て、美しいものはもっと美しく、温かいことばはもっと温かく、感じられるようになりました。
来るべき年も、これを読まれる皆さんに幸多かれ、と祈りつつ。
今年も大変お世話になりました。
2008年もどうぞよろしく御願いいたします。
年末に伊豆へ小旅行をしてきました。
湯ヶ島温泉にある、まさに「大人の隠れ家」という感じの秘密の場所です(!)
バトラーがさりげなく気配りしてくれ、こだわりの食材を使った最高のフレンチ・・部屋のソファに坐ると全面のガラス越しに清流と木々の織りなす雄大な自然の「絵画」が・・・。
川端康成の定宿だったところもすぐそばにあり、湯道を歩けば、つり橋や「出会い橋」など楽しめます・・そして、あたりはちょっと「千と千尋」を思い出させる、ぞくっとするような温泉の町並み・・。
ここでのんびり一年の疲れを癒した帰り道に、旧天城トンネルをとおり、東伊豆の今井浜へ。実はこの今井浜の東急リゾートに来るのは40年ぶりのことでした。建物は新しくなっていましたが、海に面した庭にある松の大木には見覚えがあり、その下で、一緒に写真を撮った母のことが懐かしく思い出されました。
こうして長い月日を経て訪れた今井浜の海岸に立つと、これまでの人生のいろいろなことが頭に浮かんできます・・・
新たな人生に踏み出す年末に、こうしてここに来ることができた自分はなんと幸せなのかと、感謝の思いを新たにしました。
年を経て、美しいものはもっと美しく、温かいことばはもっと温かく、感じられるようになりました。
来るべき年も、これを読まれる皆さんに幸多かれ、と祈りつつ。
#
by emilynM
| 2007-12-31 16:31
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