えみりん日記

えみりんと楽しい人生散歩
by EmilynM
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病児保育:CSRで今、必要なこと

このごろ、年のせいか?あるいは(精神的に)若返ったせいか?涙もろくなっているえみりんですが、昨日、また素敵な話を聞いて、感動してしまいました。ということで、またこうしてブログを書いています。

それは「病児保育」を専門とするNPOを立ち上げた若者の話です。

「ママ、耳が痛いよ」「おなかが痛い」「眠れない・・」

夜中の2時ごろ、幼い息子が起きてきました。明日(といってもすでに今日)の会議の資料をやっと読み終えて、さてそろそろ寝ようかなと思っていた私。一番、恐れていることが起こりました。ひたいに手を当てると熱っぽく、体温計をもってきて測ると微熱がある・・。さてどうしよう。

15年前の私は同時通訳として、様々な国際会議で仕事をしていました。いったんコミットすれば、仕事の当日は絶対に休むことは許されません。当時、近所の保育園に息子達を通わせていましたが、病気になると預かってもらうことができません。そのことを見越して、お手伝いさんを確保していたのですが、その方もいつもあいているというわけでなく、時折、彼女の都合がつかないときに、子供が熱を出すということがありました。子供の病気は待ったなし。そのときの心細さ、切羽詰った気持ちは、今思い出しても、ぞっとします。まさか病気の幼子を家に一人残すことはできませんし、かと言って、自分が行かなければ、会議の進行がままならず、それまで何年も準備してきた方に申し訳なく、仕事をキャンセルすることもできない・・・。

ああ、こんなときに、この「病児保育」のサービスがあったらどんなに心強いでしょう。

駒崎弘樹さんという20代後半の若者が作ったNPOフローレンスは、保育領域の中で最も社会的が取り組みが遅れている領域、そしてビジネスになりにくい領域に、足を踏み入れたのです。
その仕組みは、毎月5000円から1万円程度を払えば、いつでもこのサービスを利用でき、近くに住むレスキュー隊と呼ばれるスタッフが駆けつけてくれて、行きつけの医者に子供をタクシーで連れて行き、帰りはそのスタッフの家で、マンツーマンで面倒を見てくれるというサービスです。何と優れた発想でしょう!

仕事と育児の両立で女性が悩むことの筆頭が、突発的な子供の病気だという調査結果があります。これは、息子二人を育てながら仕事をし続けてきた私の経験からも、そのとおり、だと思います。

いざというとき女性は当てにならない、などというぼやきを聞くことがありますが、その背景にあるのが、突発的な家族の病気や怪我です。それに対処し責任を果たしているのが主にお母さんたちなのです。

駒崎さんは言います。「本当に大変だったけど、あるとき、パートだった人が、このサービスを受けられたおかげで、休まなくなり、会社から信用され、大きな仕事を任せてもられるようになって、正社員になれた、と聞いて、それまでの苦労が吹っ飛びました。」

そうなんです。これですよ!

今、いろいろな企業でCSR(企業の社会的責任)に対する取り組みが行われています。
それはとてもすばらしいことだと思いますが、これから、本当の意味で企業が社会に貢献できることのひとつは、女性が安心して仕事ができる環境を整えること、そして、子供たちが安心して、働くお母さん、お父さんと一緒に暮らすことができる仕組みを考えることではないかと思います。

子供が熱を出した時に、同僚が会社を休むのは当たり前、と、職場が子育てを応援することが、本来、あるべき姿だと思いますが、現実的に、その人でなければわからない仕事もあり、穴を空けることができない仕事もあるでしょう。ですから、せめて、この「病児保育」に企業が取り入れ、また「病児保育」をしているNPOなどを応援することが、必要ではないでしょうか。

えみりんは思います。「我が社のCSRのあるべき姿は?」と夜遅くまで、会社で議論するより、早く家に帰って家族水入らずで食事をする方が、よっぽど、CSRの実践になっている、と。
子供が病気になったら、CSRの会議はすっぽかしても会社を休む。この方がよっぽどCSRの取り組みになっているのではありませんか?

本当のCSR、それは目の前の現実に対処すること。

そうであれば、まず、企業の社会的責任を果たす第一歩として、せめて、この「病児保育」を日本全国あまねく展開していただきたい!そのための手を差し伸べていただきたい!

若い駒崎さんの熱意あふれる話を聞いていて、仕事と育児の綱渡りをしていたころの自分を思い出し、涙がこぼれました。

でも、こんな温かいハートと行動力と知性のある若い起業家がいる日本、未来は明るいな、と思うと、涙は希望と感動の涙に変わりました。

そして、きっときっと心ある企業や行政の方々が応援してくださる日が来る、と信じています。

駒崎さん、ありがとう。
これからもみんなで一緒にがんばりましょう!
# by EmilynM | 2007-03-28 22:18

恩 師

今年は桜の開花も早くなりそうですね。いよいよ春本番、何だかウキウキしてきます。

えみりんはこの間、北海道の富良野にスキーに行って来ました。それはそれは素敵なところで、スキーもアフタースキーも満喫!そして帰りの飛行機で旭川空港から羽田まで、なんとずっと晴で雲がなかったので、日本列島をずっと1時間以上、眺めることができました。
北海道の雄大な日高山脈から、ずっーと伸びている襟裳岬、そして、東北の新幹線の長い帯、東京に近づくにつれあまりにも多いゴルフ場、日本をこれほどしっかり上から見たことはありませんでした。地政学的にこれからの仕事に役立つな、と感じ、政治家の方々もこうして日本を見ておられるのかな、と期待しております!

さて、私のブログ、頻度が少なくて申し訳ないのですが、ものすごく感動したときだけ、書くことにしています。日常的にはしょっちゅう感動したり、涙したりしているのですが、こうしてブログに書きたいと思えるほどのものが現れるまで、待っています。(っていうか、単なる怠慢?)

さて、皆さんにも恩師がおられるでしょう。私にも何人かいます。
その中でも、大恩人である恩師、島田晴雄先生がこのたび、慶應義塾大学を退官され、千葉商科大学の学長に就任されることになり、慶應での最終講義とホテルでの晩餐会が開かれました。

先生の最終講義にははじめから終わりまで、感激のしっぱなして、最後には本当に涙が溢れて困りました。先生はご自分のご足跡から、福沢諭吉のお話、そして、今、また今後の日本のことについて、熱く、全身全霊を込めて、一切を包み隠さず、若者(心が若い人も含めて!)に、語ってくださいました。最後は、全員が感動で立ち上がってスタンディングオベーションとなり、会場はかつてないほどの興奮の渦となり、拍手が鳴り止みませんでした。

その後開かれた晩餐会では、竹中(元)大臣などのご来賓のご挨拶、そして美味なお食事の後に、先生自ら、カンツォーネをはじめ、何曲も歌ってくださったんです。しかも、先生のバックには、ご自身が書かれた抽象画の数々が曲にあわせて映し出されて・・。
何でも見事にこなされてしまうスーパーマンの島田先生の歌は、歌声より、そのお姿に人を釘付けにするものがありました。
端的に言うと「勇気」「チャレンジ精神」「エンターテイメント精神」
そして最後には圧倒的な「温かさ」で私たちを包んでくださいました。
そして、「元気」を与えてくださいました。
その「元気・勇気」とは、「いいんだよ、もっともっとがんばって。もっともっと楽しんで」
「新しいことにどんどん挑戦していいんだよ、君はすばらしいよ、できるよ、絶対に!」
「人生を一緒に切り開いて、楽しんでいこうよ!」

小さくなったりちょっと遠慮しがちになってしまう(こう見えても私もそうなのですよ)私たちに、
ご自身が成長を続けることで全知、全身で教えてくださっています。

私が30代後半で慶應の大学院に入学し、経済学を教えていただき、その後、国際経営を学び、同時通訳から研究者へ転身することができたのも、ほかならぬ、島田先生のおかげです。
そしてその後のいろいろな思いがけない人生の展開の基礎を作っていただきました。

私自身は取るに足らない人間ですが、こうして偉大な恩師にめぐり合えたことが、私の宝です。

「もっと大きく」「もっと前に」「もっともっとオープンに」

カンツォーネを熱唱する先生のお姿が、私たちの心に新たな火をつけてくださいました。

まごしえみこ、これからもがんばります!
そして先生のように、前向きに、恥ずかしがらずに、そして周囲に配慮しながらも、いろいろなことに挑戦していきます!

先生、ありがとうございます!
いつまでも成長を続けてください。私も後からついてまいります!

恩師にえみりんより心からの感謝を込めて
# by EmilynM | 2007-03-08 15:47

小さな幸せ 大きな幸せ

1月もあっという間に過ぎて、明日からはもう2月。早いものですね。

この間、ある人と一緒に食事をしたときのことでした。
スペイン料理だったのですが、お店が地下にあったことと、ちょっと店内が狭くって、しかも隣の人と席が近かったので、はじめは、正直言って、あまり気乗りがしませんでした。銀座という場所柄、もっと素敵なレストランがあるんじゃないかな、もっと高級でゆったりしたところがあるはずなのに・・などと一瞬ですが、不満が心をよぎりました。

でも、ニコニコしているその人の顔を見て、その時、思ったのです。そうだ、こんなに嬉しそうにしているんだもの、きっといいお店に違いない、そう、きっとそうに違いない・・。そう思って、メニューを見ながら、いろいろ相談して、国際大会2位を勝ち取ったという魚介のパエリアや蟹のサラダなどを注文しました。飲み物はもちろんフルーティなサングリア。そうこうしているうちに、なんとなくリラックスしてきて、気持ちもお店に馴染んできました。そして運ばれてきたお料理のなんと美味しかったことか。久々に、本格的なスペイン料理を堪能することができました。

そして何よりも嬉しかったことは、その人の選んだレストランで、その人の気持ちに沿って、一緒に、美味しいね、美味しいね、と言って、たわいもない話をして、笑いながら、楽しい時間を共有したこと・・・。

ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、自分を抑えて、相手の気持ちを尊重して得られた、ほんの「小さな幸せ」。でもそれは、我の強い私にとっては、とっても新鮮でした。

自分だけだったら、いつも自分の好きなようにできるけど、それじゃ、小さいな殻に閉じこもっていることになるかもしれないけど、相手がいることによって、ちょっとだけ自分を抑えることから、自分の殻をやぶって、もっともっと「大きな幸せ」を得ることができるんだなあ・・、としみじみ思いました。

ちょっとだけ、引いてみる、ちょっとだけ、でしゃばらずに相手を立ててみる・・・
こんなことが、意外に「幸せへの近道」なのかもしれませんね。

「小さな幸せ」が「大きな幸せ」を呼ぶ・・・そんなことがわかってとっても嬉しいえみりんでした。
この調子で、今年はやってみようかな?
# by EmilynM | 2007-01-31 23:16

あけましておめでとうございます

Happy New Year!

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか?
えみりんは親戚の新年会でわいわい騒いだり、珍しく?エプロン姿でお雑煮を作ったりして、キッチンにいることが多いお正月でした。愛する人たちのためにお料理するのもいいなあ、と実感。なかなか新鮮でしたよ!(ということはいつもはあまりしていない?)

数十年前、アメリカとフランスに留学してた時のことでした。クリスマスはすっごく盛り上がって、ロマンチックだしファミリーもいつになく優しく、友達も親切になるのですが、それが終わるとあとは大晦日のカウントダウンだけ・・一日は休みでも二日からはなんとなく仕事気分・・・何とも味気ない年始でした。
それに比べて日本はいいですよね。クリスマスは恋人と、そしてお正月は家族や親戚と。イブに教会で賛美歌を歌ったと思えば、お正月は神社でお神酒をいただく・・何ともフレキシブルではありませんか。日本の宗教の信徒数を合わせると実際の人口の2倍以上になるとか。ということは一人二つの宗教となるのでしょうか。これをいい加減だ、と批判するのか、「良い加減だ」と褒めるのか、人様々だと思いますが、ひょっとして21世紀には、こんな柔軟性が求められているのではないでしょうか。

今年も、いろいろな考え、価値観の方たちと出会い、様々な文化に触れて、元気に過ごしたいと思っています。
いろいろな意味で今年はターニングポイントになりそうな予感がします。
ますますのご支援をよろしくお願いいたします!

皆様もどうぞお元気で良い一年を!
# by EmilynM | 2007-01-15 11:28

Year End Message from Emilyn

年の瀬に思うことー負けるが勝ち

すっかりご無沙汰してしまいました。
11月も講演や学会などで忙しく過ごしていました。
12月は勤務先の桜美林大学での講義、そして立教大学大学院、早稲田大学大学院での授業に加えて、筑波大学大学院のMBAコースでの集中授業がありました。
10人強という少人数ながら、アメリカ、インド、中国、ペルー、トルコなどからの社会人留学生と外資系や日本企業に勤める日本人学生という、極めて個性的な学生ばかりを相手に英語で授業をしました。はじまる前はちょっと気が重いのですが、クラスでは議論が白熱し、エキサイティングな展開であっという間に終わり、アドレナリンが駆け巡って高揚したおかげで、元気になって夜道を英語で鼻歌を謳って帰宅、となりました。
それにしても、彼らはよく話します。思ったことをすべてその場で間髪を入れず。その良し悪しは別として、これがグローバル社会、グローバル競争であれば、一般的な日本人は残念ながら「負ける」ことは明らかです。

話は変わって、12月24日のクリスマスイブの日に、日本ASEANジュニアサミットが行われ、ASEAN10カ国と日本の高校生たちの歌や踊りを堪能し、パネルディスカッションでファシリテーターを務めました。「歴史の先生になって、戦争のない世の中にしたい」「医者になって社会貢献したい」「総理大臣になって環境問題と取り組みたい」など、若い彼らは真剣に語りました。
彼らのきらきら光る目、くったくのない笑い、真摯な姿勢に接して、心が動かされました。
そして10年後のアジアは、お互いに尊重し連帯して良きモデルを世界に提示したい、と誓い合いました。彼らは、控えめで感受性が強く、日本の良いところを沢山、指摘してくれました。年長者に敬意を表する、約束を守る、環境に配慮する、親切である、技術が進んでいる、町がきれいだ、などなど。彼らの日本に対する憧れの念に触れ、日本人ももっと自信をもっていいのでは、と思いました。

この二つの経験から、私はこのように思うのです。
「アグレッシブに自己主張する必要はない・むしろアジアの感性を大事にするべき・ただし、積極的にコミュニケーションを図り、こちらの意思を伝え、より大きな器で相手を包み込む」 
負けるが勝ち・・と言えるのかもしれません。

競争ではなく、「共生と和合」というアジアの心意気を、根気よく伝える努力を続けること、
それが遠回りであっても、かならずや世界の平和に通じるのではないでしょうか?

年の瀬に、今年いただいた数々のご縁といろいろな方の温かい気持ちに、心が満たされます。
来るべき年も、多くの方々と手を携えて、一日一日を大切に過ごしていきたい、と思います。

合掌
# by EmilynM | 2006-12-29 19:34
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